財形住宅融資のポイント

私は会社勤めの主人の名義で、過去に二度、財形住宅融資を利用したことがある。

実際に利用してわかったのは、知られざるメリットが多数あることだった。

利用可能な会社員なら使わない手はない。

財形は給与天引きで貯蓄するシステム.で、「一般財形」「住宅財形」「年金財形」の三種類がある。

一般財形は利子非課税ではないが、使用目的や契約数に制限がない。

これに対して住宅財形は住宅の取得や増改築の資金、年金財形も六〇歳以降の老後資金、と用途が限定されている。

財形住宅融資を受けるには、三種類いずれかの財形貯蓄を一年以上継続、残高が五〇万円以上ある、などの条件(図参照)をクリアすればいい。

残高の一〇倍以内、最高で四〇〇〇万円もの住宅取得・リフォーム費用の融資が受けられる。

さらに、財形独自の特徴が、申込時の金利(住宅金融支援機構を利用した場合、二〇〇入年一月時点で二・二〇%)が適用され、五年固定制である点だ。

いまのような、金利がどちらに動くかわからない状況下、メリットは大きい。

とりあえず融資を受けられる権利だけでも持っておくとよいだろう。

一般財形に限れば、払い出しや積み立ての中断に制限はない。

財形住宅融資には、国(雇用・能力開発機構)が、事業主や福利厚生会社(財形住宅金融)を通じて行う「財形持家転貸融資」と、住宅金融支援機構が行う「直接融資」がある。

財形住宅金融の融資を利用した場合、金利は二・○%(○八年一月現在)。

先の住宅金融支援機構と比べて○・二%の優遇が受けられる。

勤務先企業が財形住宅金融と提携しているなら、住宅金融支援機構を利用するよりも金利面では有利といえる。

ただし、返済中の条件変更に関しては住宅金融支援…機構…のほうがフレキシブルだ。

わが家は、住宅金融支援機構(当時は住宅金融公庫)の直接融資を利用した。

返済に無理をかけないために、年収に対する返済額の設定には制限があったものの、借り入れ後は繰り上げ返済をしなくても、返済額が自由に見直せることがわかったからだ。

わが家では借り入れ後すぐに、住宅ローン控除が使えるギリギリの一〇年に、返済期間を短縮した。

財形住宅金融の場合、繰り上げ返済は可能だが、繰り上げ返済資金を使わずに、返済額と期間の両方を同時に変更することはできないなどの制約が設けられている。

財形住宅融資はバリアフリー・リフォーム工事にも利用できる。

住宅の床面積や工事内容に一定の要件があるが、近年、審査が緩くなっているとも聞く。

とりあえず申し込んでみるのも手だ。

財形のなかでも、住宅財形を利用して積み立てをする場合、元本五五〇万円までの利子について非課税の特典を受けることができる。

ただし、払い出しの際は注意点がある。

住宅取得以外の払い出しは目的外になる。

もし目的外の払い出しをしたら、五年間さかのぼって利子が課税扱いとなる。

住宅取得のために一部を払い出す場合でも、最初の払い出しは残高の九〇%が限度。

全額を下ろせないのは、万が一、住宅用途以外に利用された場合にペナルティを科す際の”保険”にするためと考えられる。

もちろん住宅取得後なら、一度の全額払い出しも可能だ。

融資を受ける場合は、払い出す前に残高証明を取っておくことを忘れずに。

私はこれで一回失敗した。

うっかり残高証明を取る前に払い出しをしたため、何と融資が利用できなかったのだ。

財形制度は意外に奥が深く、正確に内容を把握するのは難しい。

もし迷ったら、直接、住宅金融支援機構や財形住宅金融に尋ねてみることをオススメしたい


*

最新の記事一覧

  • 必見ポイント備忘録! 不動産投資の初心者が、何とか投資について勉強し、一人前に収益物件をいくつも持つようになるまで、知識や体験談を少しずつ。

    ●初心者向けの投資とは?割安な地方の中古物件からはじめる!? 一軒家(一戸建て)で土地付きの不動産売買からではなく、出来れば一人暮らし要のワンルームマンションやアパートなど、値段の張らない中古物件(中古住宅)などから初めて、成功要因や失敗要因をためつつ、はじめたいところです。

    ●公示価格や坪単価について。不動産の知識を得る。 賃貸で収入を得る為なら、購入を考えている土地の一戸建てや同等のマンションの価格を調査することは必須です。収益性を計算する上でも、新築物件・中古物件に限らず、公示価格、坪単価、借家・貸家の賃貸料・家賃相場、路線価を調べるのは当然のごとく、詳細にはその土地の固定資産税や市街化調整区域の有無、競売物件があるかどうか、など調べることは盛りだくさんです。

    ●地方の不動産(土地)の売買なら!? 初めは、安くて手に入りやすいマンションからはじめるとなると、首都圏ではなく地方の投資用マンションについても目が行きがちです。その際には、戸建(平屋)、マンションに限らず、開発計画、防災地域、用途地域、農地の利用方法などについても、チェック。

    ●クチコミ(口コミ・くちこみ)なら2ch? 2チャンネル(2ちゃんねる)等の掲示板で、投資用マンションを購入しようとしている土地(エリア)やそのマンションの周辺環境について情報収集することも可能ですが、信頼性は?です。本当の評判・評価をしりたければ、現地に出向いて不動産屋をまわるとか、現地の人に色々きくことが一番よいでしょう。よい評判だけでなく、クレームや悪評についてもしっておくべき。

    ●必要な施設、人気のペット可能物件。 人気のあったメゾネットや、昔はペット禁止が主流のマンションも現状ではペット可が主流になりつつあり、物件の広さや交通の便利さ、周辺エリアの治安以外にも、マンションのポリシーについて、配慮する必要があります。また、ロフトの有無、ガーデニングができるスペースがあるかどうか、リフォームしやすいかどうかなども。 その他、借りる側がプラスに考える考慮として、家具付きかどうか、オール電化住宅かどうか、太陽光発電にうちてやネット環境はどうか(Bフレッツ光、USEN、KDDI、YahooBB、UR)、周辺エリアのうわさなども家探しの基準に。

    ●自分の家を投資物件に!?2世帯住宅を 更に、最近では2世帯住宅の1世帯分を賃貸にして収益物件にするケースも増えているようです。将来2世帯を考えた設計・建築に今からしておき(もしくは、以前2世帯ですんでいたものを1世帯不要になったので)誰かに貸し出すケースです。

    ●激安、格安物件に注意。その他調べる項目。 基本、信頼できる不動産の担当者から、いい物件が出てくれば紹介して欲しい旨連絡をしておくことが必要ですが、万が一激安や格安物件を不動産から紹介された場合は、それはそれで要注意点が。(要チェックの項目ワードとしては、建築基準法(建築許可、建売住宅、造成地、地価、地図、土地売買、評価額、別荘、モデルハウス、マンスリーマンション、基準地価、既存宅地、建築主事、再販物件、借地、実勢価格、鉄筋・鉄骨、地上権、調整地域、中古分譲、賃貸住宅、賃貸マンション、徒歩、分譲予定、うわさ、延べ床面積、家具付き、建て売り、建築基準、建築面積、減税、節税、固定資産税評価額、公募物件、査定、耐震構造、耐震補強、地価基準、注文住宅、適正価格、登録簿、都市計画、土地評価額、実勢相場) などなど。ちょっと時間があれば調べてみるのも。

    ●マンション探しに使えるサイト 住宅情報(リクルート) マンションDB(価格コム) HOME4U HOMEPLAZA マンションコミュニティ 日経 ノムコム @Home センチュリー21 アパマン

      ■全国の公示価格、路線化、地価一覧は公共のサイトで閲覧できます 北海道 北海道/札幌市 東北 青森県/青森市/岩手県/盛岡市/宮城県/仙台市/秋田県/秋田市/山形県/山形市/福島県/福島市/ 関東 茨城県/水戸市/栃木県/宇都宮市/群馬県/前橋市/埼玉県/さいたま市/千葉県/千葉市/東京都/東京/神奈川県/横浜市 中部 新潟県/新潟市/富山県/富山市/石川県/金沢市/福井県/福井市/山梨県/甲府市/長野県/長野市/岐阜県/岐阜市/静岡県/静岡市/愛知県/名古屋市 近畿 三重県/津市/滋賀県/大津市/京都府/京都市/大阪府/大阪市/兵庫県/神戸市/奈良県/奈良市/和歌山県/和歌山市 中国 鳥取県/鳥取市/島根県 /松江市/岡山県/岡山市/広島県/広島市/山口県/山口市 四国 徳島県/徳島市/香川県/高松市/愛媛県/松山市/高知県/高知市 九州 福岡県/福岡市/佐賀県/佐賀市/長崎県/長崎市/熊本県/熊本市/大分県/大分市/宮崎県/宮崎市/鹿児島県/鹿児島市/沖縄/那覇市

ページ上部に